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ものもらい(麦粒腫)の呼び方
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ものもらい・結膜炎
治療に
石川県のベスト3
(絞り込み条件「全年齢層」「男女」)
1位
めもらい
68.2 %
2位
ものもらい
21.2 %
3位
めばちこ
3 %
呼び名をクリックすると、その名称の全国分布をを覧いただけます。
■方言研究の見地から
〔甲信越・北陸エリア〕
ものもらい
関東や東北エリア程ではありませんが、このエリアでもやはり全県で世代が若くなるほど共通語形
「ものもらい」
の使用が多くなっています。特に関東に近い山梨県でこの傾向が顕著です。
めもらい
と
めぼろ
北陸地方(富山・石川・福井)の全世代において、約50年前の国立国語研究所による調査同様、今回の調査でも
「めもらい」
は多く確認されています。約50年前の調査では「めもらい」の使用と共に「めのもらい」の使用が確認されていることから、「目(ノ)モライ」の「の」が省略されて「めもらい」が生まれたものと推測します。
今回の調査でも確認された大分・長崎の両県における「めもらい」とは語源が異なるものと考えます(詳しくは九州・沖縄エリアの解説を参照ください)。ただ北陸・九州の一部で確認される「めもらい」が現在の若年層にまで受け継がれている背景には意味的に中立的(次項「めこじき」の意味を参照)で「一見すると共通語と思い違いやすく地域語と気付きにくい表現」であることを挙げられるでしょう。
また富山県で確認される
「めぼろ」
は、この地方で「できもの」のことを「ぼろ」と呼ぶことから、「メ(目)+ボロ(できもの)」が生まれたものと考えられそうです。今回の調査において20代以下の世代には使用が確認されていませんが、昔も今も「めぼろ」は富山県独特の表現だといえます。
めこじき
約50年前の調査では
「めこじき」
の使用が長野・岐阜・愛知・静岡・山梨の広範囲に渡って確認されました。しかし今回の調査においては、いずれの県のどの世代においても少数の使用しか確認されていません。
形式的には「めもらい」同様、一見すると共通語にも思えますが意味的にマイナス的な意味が強すぎることが、「めこじき」の使用の衰退に拍車をかけていると考えられるでしょう。「めこじき」の語源は共通語の「ものもらい」や秋田県や鳥取・島根の両県で確認される「ほいと系」の語と同様、「治すために人からものをもらう」という無薬療法と結びついて生まれたようです(全国分布の解説を参照ください)。
めかご
今回の調査で確認された栃木・群馬県における「めかご」の使用が地理的に接している長野県でも確認されました(「めかご」の語源等については関東エリアの解説を参照下さい)。
(解説:三重大学教育学部 余 健 助教授)
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