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解眼新書シリーズ
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開発秘話
Episode3 3/4
大学との共同研究

「ロートUVキュア」の処方設計が大詰めにさしかかった頃、ひとつの朗報がプロジェクトに飛び込んできた。
そのきっかけは、ひとつの新聞記事だった。そこには「“目”に紫外線を当てると“皮膚全体”のメラニンが増加する」というマウスを使った実験結果が紹介されていた。

この記事を最初に見つけたのは、プロジェクト代表の小池だった。小池は持ち前の行動力を生かし、この研究を行った大阪市立大学の井上教授にすぐさま電話でコンタクトをとった。
「新聞で紹介されていた教授の研究にたいへん興味を持ちました。実は、私達は紫外線ダメージを抑制する目薬の研究を行っています。これに関し、ぜひ意見を頂けないでしょうか。」と面会の約束を取り付けた。小池は、すぐさま井上教授の研究室に足を運んだ。

井上研究室では、「耳」だけに紫外線を当てたマウスと「目」だけに紫外線を当てたマウスについて、それぞれのメラニン増加量を比較する実験が行われていた。
「耳」だけに紫外線を当てたマウスの「耳」においてメラニン量が増加するのは当然のことだが、「目」に紫外線を当てたマウスではなんと「体全体」のメラニン量が増加するというデータが得られていた。すなわち、「目に紫外線が当たると肌が黒くなる」という、たいへん興味深い現象が確認されていた。

紫外線が目にあたると炎症がおこる。この刺激は、最も敏感な痛覚神経である「三叉神経」を介して、「紫外線が当たった」という信号として脳に伝えられる。その結果、脳からメラニン色素を作らせるホルモンが出て全身を黒くする。井上教授は、この現象のメカニズムをこう説明している。

小池は、社内で進行中だった「ロートUVキュア」開発プロジェクトの概要を説明し、硫酸亜鉛の紫外線ダメージ抑制効果に関する共同研究を申し出た。井上教授側がこれを了承し、開発プロジェクトは大学とのジョイント研究へと広がっていった。

早速、共同研究チームが結成され、評価用の硫酸亜鉛サンプルを井上研究室に持ち込んで、紫外線ダメージの抑制作用を評価した。その結果、硫酸亜鉛が紫外線による眼のダメージを有効に抑制し、皮膚のメラニン産生を劇的に減少させることが明らかになった。
プロジェクトのメンバーはこの結果に歓喜した。紫外線ダメージの抑制を目的に開発した「ロートUVキュア」に、新たに「美白作用」という可能性が見いだされた。これは、今後の研究開発に活かすことができる、たいへん重要なデータと考えられる。

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