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ドライアイ(目の乾き)シリーズ
開発秘話
Episode1 1/4
重度の目の乾きを治療する目薬を

研究開発本部製品開発部で目薬の開発に携わる韓(かん)のもとに「ロートドライエイド」の商品企画が持ち込まれてきたのは、その完成をさかのぼる約2年前のこと。パソコンの普及に伴い急激に増加しているドライアイ症状に焦点を絞った「高粘度(とろみのある)目薬」というのが、その商品コンセプトの中核だった。

涙が不足して起こる「ドライアイ(目の乾き)」には、従来から涙と同じ成分を補給することで症状を緩和するタイプの目薬が使われていた。しかし、重度のドライアイ症状になると、涙の補給だけでは対応できなくなってくる。

「涙の蒸発を抑え、補給した水分を瞳に長時間キープできる機能があれば、いろいろなドライアイ症状に対応できる。目薬に“とろみ”を持たせることで、こうした機能を実現することはできないだろうか。」
商品企画部からの要請より、韓は超・高粘度目薬「ロートドライエイド」の開発に着手することになる。

目薬の粘度を高め、水分を瞳にキープして涙の蒸発を抑制する。この着眼点は正しかった。高粘度目薬が、角膜表面の保護や目の乾燥の緩和に高い効果があると考えられることは、その後の臨床実験でも証明されることになる。
開発当時、海外でいくつかの製品化事例はあったものの、国内には高粘度目薬というコンセプトの商品は皆無。この目薬ならば、急激に市場ニーズが高まっていたドライアイ(目の乾き)症状にも対応できるのではないか。新製品に対する周囲の期待は高いものだった。

「しかし、この新機能型目薬をOTC薬(市販薬)として製品化するには、大きな問題点がある。」
過去の開発経験から、韓はこれから超えなければならない大きな「壁」の存在を感じ取っていた。その壁とは、「ロートドライエイド」最大の商品特徴となる「高粘度」にあった。

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